かつて、ある有名な画家が、若い時は自分の絵より絵を入れる額縁のほうが高かった、いつか額縁よりも高い絵を描くのが目標だったと話していたことがあります。
ところが、その額縁よりも安かった絵画購入をした方は、今はどれほどその判断を誇らしく思っていることでしょう。
その画家の絵画はどんどん値を上げ、今では額縁の価格を遥かに抜いてしまっています。
そのようなケースを見聞きした方が、絵画購入で資産運用をしようと思われることが多いようです。
ですが、絵画は資産を増やすために購入するものではなく、自分が楽しむために購入するものです。
もし、自分が購入した絵画の値段が上がるどころか下がったとしたらどうでしょう。
自分が好きで購入した絵画なら、そのようなことはまったく関係ないはずです。
ところが、資産を増やそうと買ったとしたら、きっと悔しくて後悔ばかりしてしまうでしょう。
それでは、その絵画も購入者も不幸です。
絵画購入をするのであれば、本当に自分が心から欲しいものを購入することをおすすめします。